手術前の精密検査について
地元の総合病院に入院して手術前1週間、いろいろ事前検査をしました。
血圧、血液検査、麻酔の適応性、MRI で治療方法の検討をしてもらいました。
膝下の頸骨が折れているので両側からチタンの金具で固定することと、
膝関節の前側は骨セメント(アパタイト)で補修するという治療方法になりました。
手術当日
12月寒い時期でしたが部屋は寒くもなく午後になり背骨に注射
するという下半身麻酔の説明を受け4時ごろから3時間かかって
手術は無事終わりました。
夜になり麻酔が切れると痛くて朝まで眠れませんでした。
手術の次の日からリハビリが始まりました
リハビリはできるだけ早く始めた方がいいとのことで
次の日の午後からベットの上で膝を曲げる訓練をしました。
5日目には機械で80度まで曲がるようになりました。
腫れで熱を持っているので氷を3時間おきに換えました。
6日目には機械で85度まで曲がるようになりましたが足首が
手前に曲がらないのは非常に良くないので最悪
コンパレート症候群になって動かなくなるとのこと。
足首を手前に動かす運動をよくやるように言われました。
一週間目にはリハビリ室まで車椅子で行ってリハビリの
先生にいろいろ指導してもらいました。
9日目には機械で120度まで曲がるようになりました。
このころから松葉杖の使い方を本格的に教わりました。
右足は全く加重をかけてはいけないのでバランスを
とるのが大変でした。
2週間目には抜糸を行い この日は初めて外のコンビニへ
雑誌を買いに松葉杖で行きましたがかなり大変でした。
車椅子での行動は段差があるとかなり困難になります。
用事で自宅へ帰宅したときは悲惨でした。とにかくドアを開けて
移動するにしても旋回するスペースがありません。老後の生活を
考えてもし自宅を改築するなら玄関にスロープとトイレの手すりや
お風呂は段差をなくすとか広い廊下にするとかいろいろ
思いついたりしました。
松葉杖のリハビリで難しいのは階段の上り下りです。
初めはリハビリの先生に後ろから支えてもらわないと落ちそうで
怖かった記憶があります。
加重は少しずつ体重計を使って1/2くらいまでかけられるよう
になってきました。
いつも車椅子で移動するのではなくトイレや洗面は松葉杖で
行動するよう指導されました。
そして丁度2ヶ月後とりあえず退院することができました。
通院からの苦悩(感染症になる)
通院は毎日通っていましたが2週間後急に
右足が腫れてきました。
原因は定かではありませんでしたが手術痕の膝を曲げる
部分から菌が入ってしまったらしく皮膚が真っ赤になり担当医
に診せたら即、入院とのこと。
病名は蜂窩織炎といい黄色ぶどう球菌が原因で腫れを
引き起こしたようです。治療は専ら抗生物質の点滴を行いました。
丸2週間かかって退院し2週間通院した後また再発し通院で
16日連続で点滴を続けてようやく落ち着いてきました。
その後も毎日通院でリハビリを続けましたが通算150日を
迎えると法定期間が終わるとのことでその後は1日おきに
通うことになりました。
それから3ヶ月後診察を受け診断書を書いてもらい会社に
提出しましたが杖をつかえば就労可能と書いてあったので
これでは完全とはいえないので自宅療養で完治するまで
待ってくれとのことでした。